お客様宅訪問

昨年末、完成した三郷団地O改修のお客様宅を訪問した。メンテナンスを兼ね、冬をまじかに控え、手軽に出来る寒さ対策のアイデアをお伝えするためである。

 

以前、地元のホームセンターで、DIYで手軽に作れる内窓の商品を発見した。プラスチックの障子とレール、そこにはめ込む中空ポリカーボネートで構成されている。カッタ―を持っていればDIY感覚で作ることが出来る。ホームセンターのカットサービスを利用すれば、中空ポリカーボネートも整形に加工できる。それをお伝えしたかったのだ。

 

古い団地の窓ガラスは、厚さ5mmのシングルガラスである。そのため、四畳半の部屋が、冬になると特に寒い。打合せの時、話題にならず、メインテーマは部屋をすっきり片付けることであった。予算の都合もあり、最初から内窓の提案は考えていなかった。振り返ってみると、お客様は、その四畳半の部屋を長年物置として使っていたので、その部屋の寒さを経験したことがない。当然である。団地に住んでいる専門家として、押えとくべきリフォームのポイントであると、学習した。

 

ご自宅にうかがい、一通りご説明すると、「今度行った時、見てみる」と言ってくれた。

 

また、レンジフードのメンテナンス方法やTVドアホンの音が聞き取りずらいとの話題があった。

 

レンジフードは、幕板の取外し方を説明し、実際お客様にもやってみてもらい、コツを掴んで頂いた。レンジフードの掃除担当のご主人様は、気になる点が一つ解決できたと喜んでくれた。

 

TVドアホンの音が聞き取りずらいというのも、ご高齢のお客様ならではの問題で、予想外だった。お客様自身で探せなくもないが、なんという検索ワードを入力すればいいのか、思いつかないものである。また、サポートセンターに問い合わせてみても、現状を言葉で伝え、求めている情報を引き出すことは、ご高齢の方には難しいようである。「後付けのスピーカーやシルバー用商品がないか、探してみます」とお伝えすると、安心してくれた。

 

このような引渡後のお客様の現状の声は、今後の設計提案で活かせる貴重な情報なので、真摯に対応して行きたい。