リフォームも設計が大事!

今日と明日、早稲田団地で地元不動産屋主催の団地リフォームの内覧会が行われる。団地リフォームに関心のある方が来られるので、先方に迷惑のかからない範囲で、自社の会社案内を配布しようと思う。

 

以前、私の住む三郷団地13街区でも、その不動産屋主催の内覧会があり、見に行ったことがある。

 

雑誌で見るような魅力的なイメージに何とか近づけようと、間取りを変え、工夫しているのが分かった。玄関近くの四畳半の部屋と台所をセットにし、アイランド型キッチンを実現していた。また、従来台所と一体的に使われている居間は、壁で仕切られ個室になっていた。更に、物置になっている部分は便所になり、北側の六畳間にある排気口を利用し、換気扇のある便所になっていた。思いもよらない発想に少し感心した。

 

しかし、よく見ると、綺麗にはなっているが、収納が少ない。クローゼットはあるが、奥行きが中途半端で、すぐにモノであふれてしまうだろう。押入はなく、季節モノの布団をしまう所がない。洗面所周りは、凹凸を消し、フラットな壁にしてしまっているので、小物を置くスペースもない。また、風の通り道がなく、夏場が過ごしにくいことが想像できる。キッチン周りの収納も少ない。家具を運び、レイアウトし始めたらどんな風になるのだろう。意外と窮屈になるのではないか。

 

十分考えられた設計をしていないと、このようになる。

コンパクトな団地の部屋は、「きめ細かな設計」「考えられたルーズさ」と「既成概念にとらわれない工夫」が必要である。二つの団地リフォームの経験で分かったことである。

 

今回配布するチラシには、そのメッセージを込めている。