絵について

昨日ブログで紹介した落ち葉の水彩画を、SNSで投稿したら、一晩で120程の「いいね」の反応が得られていた。もともと、5000人近くのSNS友達がいるので、その影響もあるだろう。それにしても、普通の水彩画に、これほどの反応があるとは予想できませんでした。

 

SNS友達の中に、美大のK先生がいる。もちろん、実際お会いしたことはない。仕事柄、多くの画廊に足を運びばれ、そこでの作品を紹介してくれる。私はそれを見るのが楽しみであった。以前、野菜をテーマにしたような作品を描いている作家の展示が紹介されていた。一つ覚えているのは、泥つきのネギを描いた絵画だ。白い部分から緑の部分に枝分かれして行く箇所を丁寧に描いたネギの絵である。細かい水彩画だった気がする。その時のK先生に以前から思っていた質問をした。すると、K先生は丁寧に答えてくれたのだ。その時のやり取りを紹介する。

 

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コ―タロー

「野菜を見るのと、野菜の絵を見ることの違いって何だろうと、考える。」

 

K先生

「コ―タローさん、野菜を見る人のその眼差しの違いが大きいでしょうね。」

 

コ―タロー

「K先生、なるほどです。絵は眼差しなんですね。」

 

K先生

「コ―タローさん、群馬さんは下仁田ネギを種から発芽させるまでのそのエネルギーの一生を描いています。単なる食材のネギも非常に美しい絵画になっています。」

 

コ―タロー

「K先生、眼差しそのものは描けない、存在しない、絵を見ているのではない、絵を通して眼差しを体験している。そう理解しました。」 

 

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会ったこともないSNS友達に、K先生は真面目に答えてくれた。絵画を見て、その美しさを感じるというのは、描いた人の眼差しをトレースすることなのだと思いました。

 

 

 

展覧会情報

GALLERY ART POINT - ギャラリー・アート・ポイント - 群馬 直美 (art-point.jp)

 

作家情報

木の葉の美術館 群馬直美公式ホームページ (wood.jp)