余った材料で_2

三郷団地S改修では、出来るだけ端材を捨てずに、残しておいた。G君のモノ作り体験に活用出来るかもしれないからだ。

 

物置を洗濯機置場にする際、取り外した扉があった。フラッシュ戸といって中空の軽い扉である。兆番と取手を外すと整形の板になる。大きさの割に軽くたわみがないのが特徴である。架台を設ければ、机やテーブルに使える。お母様S様に提案すると、それは良いと採用してくれた。

 

そのままでは汚れやすいので、余った水性二スをG君に塗装してもらうことにした。角はこちらで予め丸く加工しておいた。今回の工事で塗装工事に慣れたG君は、作業内容を理解し、短時間で済ませてくれた。

 

三郷団地S改修は、フルリフォームではないため、昔のままにしている箇所が、たくさんある。どうしても落とせなかった汚れも含めてである。そのお陰で、新しい住いの中に、使い古された過去の記憶が散らばっている空間になった。新築では作れない、リフォームならではの魅力的な住いである。

 

 

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