壁のセルフ塗装

自分で塗装するなら、抽象柄にすると、綺麗に仕上がります。理由は、下地の不陸や刷毛ムラが気にならない仕上げとなるからです。おまけに、楽しく塗装作業が出来ます。

 

難しいポイントもあります。それは、色の選択と、2層目の色の作り方、です。

 

色は、暗い部屋では、濃く見え、明るい部屋では、白っぽく見えます。だから、サンプルを作り、塗装する場所で色を確認する必要があります。そうしないと、自分がイメージしていた色に、塗装面が仕上がりません。

 

抽象柄にするには、2種類以上の色を用意する必要があります。手軽に済ませるなら2種類で十分です。1層目の色は、普通に全体を刷毛塗りします。1層目が乾いてから、2層目を塗ります。その時、刷毛で塗るのではなく、ビニール手袋をした指先で、軽くタッチする感じで、霞んだ斑点模様を付けていきます。2層目の模様が付くことで、1層目の刷毛ムラと塗装面の不陸が気にならなくなります。

 

2種類の色は、色の差異が小さい方が綺麗になります。例えば、1層目の色を、白:黄=10:1で作り、2層目の色は、白:黄=10:2、で作る。すると、淡く黄色味がかった白い繊細な塗装面が作れます。濃い色にする場合は、1層目の色を、ブルーグレー:グレー=10:1で作り、2層目の色は、ブルーグレー:グレー=10:2で作る感じです。それくらい、微妙な色の差異の方が、繊細で深い色合いの仕上がりになります。

 

この塗装方法は、三郷団地S改修で初めて試みました。クライアントのご家族5人で行い、上手くいきました。