工務店、ハウスメーカーの次は、設計事務所について解説します。
設計事務所は、設計を生業とし、成果物は図面です。その図面通りに建物が建てられているのか、工事をチェックする仕事を設計監理と言います。この、図面を作り、工事をチェックする仕事を、主に行い、そのことによって、クライアントの要望に沿った建物を作るお手伝いをしているのが設計事務所のサービスなのです。なので、クライアントとは、建物の完成を約束している訳ではありません。
設計に特化している分、そのノウハウの蓄積があります。設計が好きな人材が集まり、設計に時間と能力を惜しみなく掛ける傾向があります。条件の悪い敷地でも、色々な可能性を検討し、ハウスメーカーや工務店では思いつかないような提案をしてくれたりします。模型やパースを作るのが普通なので、クライアントも楽しく打合せに参加することが出来ます。
設計以外の重要な役割が、見積書の精査と施工会社を選び、クライアントと工事請負契約をするお手伝いです。ハウスメーカーや工務店と違い、複数の施工会社から見積書を提出させ、金額を比較することが出来ます。クライアントの予算を考慮し、クライアントの立場に立って、代わりに施工会社と金額交渉をしてくれます。そのため、クライアントは、工事金額に対する納得感が得られます。但し、設計料は発生するので、複数の見積書の中から、一番安い施工会社と契約しても、工事請負金額の10~15%の支出が別途発生します。