部屋の中、家の中、敷地の中、そういった身の回りにある環境に対して、「何か使いにくい」、「もっとこうならないだろうか」、などのおぼろげな不満があったとき、どの様にしているのだろうか。
私の両親の会話を聞いていると、結局、自分でできる簡易的な対応を、その度に行い、根本的な解決をしていない。両親は、リビングに入る引き違い戸が重いと、いつもぼやいている。そして、戸車にシリコンスプレーを掛け、その瞬間、気持ち動きが良くなり、それで満足している。しばらくすると、また同じ会話をし、同じ対応をしている。
我慢強く、何でも自分の力で何とかしようとしてみることは、悪いことではない。相談してみるという発想があまりないのだろう。これは、作り手側の課題とも言える。そのような相談も受け付けていることを、もっとアピールすることも必要である。自分は何屋さんと言えば、相手に分かってもらえるのだろうか。