毎年恒例の忘年会に参加する。メンバーは、前職場の同僚が中心である。今年どんな取り組みをしたのか、どの様な成果が出たのか、等が自然と話題になる。
その中の一人であるSさんは、現在、戸田市役所の建築関連の部署に配属されている。長年、町場の工務店で設計施工で家づくりを行い、工事部長まで務め上げた後、自治体職員という珍しいキャリアを歩んでいる。その上、建築主事でもある。建築主事と言うのは、各自治体に最低1名必要な役職で、建築関連の法に基づく最終的な責任を負う役職である。
現在、市営マンションの修繕管理を行っているという。要するに、大家である。その間、色々な事件や問題が発生し、苦労しているという。多くの職員が、その仕事をすると、メンタル的に苦しくなり休んでしまう事が多いらしいが、Sさんは、何とか対応できているそうだ。それも、前職場での経験が役に立っているという。その時は大変だったけど、あの時の経験があるから、今の自分があると言っていた。
私自身も、デザイン性に富んだ仕事を、設計から施工まで一人で行うという、他の会社では出来ない経験をさせてもらった。その上、私が担当した物件は、特殊な住宅が多かった。それは、私の実績を、他とは一味違う印象を与えてくれている。大変ありがたく思っている。