先日、一級建築士の設計製図試験の結果が公表された。私は、不合格であった。東側道路の延焼ラインを2階と基準階の平面図に描き忘れた時点で、不合格が決まったと思っている。
一緒に勉強した仲間の内、合格するであろうと思っていた優秀な三人も不合格だった。その内、二人は再現図を見ても、とてもシンプルにプランニングができており、講師の先生は自社採点基準で合格圏内と結論付けていた。それだけに、私自身、この試験で何が求められているのか、分からなくなった。
採点する側の都合で、採点する能力が必要なく、合理的に不合格にするために、ポイントを設定し、バランス良く出来ていても、そのポイントを外すと、自動的に不合格にしてしまうそうだ。線、文字、数字、等の少しの間違いや書き忘れも、不合格の原因なので、その二人は、本人も気づかないポイントで不合格にされてしまったのだろう。
優秀な設計者を輩出するという目的に沿っているのではなく、ミスをしないことが優先順位が高く、その上で、当たり障りのない計画を、時間内にできる人が合格できる。だから、組織設計事務所で実務をこないしているからと言って、合格できるかと言えば、そうではない。試験用のプランニングを学ばないと合格できないのだ。
不合格だからと言って、何も成果がないかと言えば、そうではない。ステップエスキースの手順を理解し、ステップ毎に検討するテーマを理解出来た。要点の勉強方法も確立した。作図の時間管理も出来るようになった。フリーハンドで作図出来るようになった。基準法の理解が進んだ。空調関連の知識が深まった。本番で未完にならずに全て書き込めた。など、合格に必要な条件が沢山積みあがっている。
あと2年以内に1回受験資格があるので、戦略的に取り組みたい。