由布院に行きました

週末、由布院に行きました。

 

古い友人からの相談で、仕事を手伝ってほしいという連絡を受けたからである。彼は、由布院で別荘の設計施工をしている。祖父が起こした別荘地の不動産事業を、ご家族で受け継いでいるのである。

 

駅から徒歩30分くらいの山の裾野にその別荘村はある。緩い勾配があり、各別荘からの眺望が楽しめるロケーションになっている。もちろん、浴室のお湯は温泉である。

 

初日は彼の手がけた別荘を見学させてもらい、仕様の確認を行った。どの別荘も、私がこれまで設計した住宅より少しグレードが高めであった。同じ戸建住宅でも、非日常を味わう目的がそうさせているのだろう。浴室は温泉なので、ユニットバスではなく、在来浴槽である。檜、石、タイルで作られている。サッシも天井まであり大きい。木製サッシもよく使われている。

 

使っている材料や器具のグレードは高いが、設計箇所の数は、私が普段行っている数とあまり変わらないという印象を受けた。いつも、細かいところまで詳細に設計しているからである。なぜなら、職人と一緒に作っているからである。設計施工で仕事をしていることにより、設計しかしない建築士よりも、はるかに能力が鍛えられている。

 

現在、基本設計の後半である。約3カ月半程、関わることになりそうだ。